少ない投資185万円で収益750万円目標 |
このシステムは少ない投資で簡単に栽培できる栽培方法です。トマトの低段密植栽培で年間3作でハウス9a当たり30t以上の高収量を目指すシステムを開発しました。(1aで育苗を行います。) |
1.6m間口で奥行き50mの単棟ハウスに、空中ポットレストレー15cmを1m20cmの間隔を開けて4列に並べると、栽培本数は9a当たり6000株栽培出来ます。このとき1株から1段目3個、2段目4個、3段目4個程度で1果当たり180~200グラム目安とすると、年間30t(1作当たり10t)以上の収穫することが可能です。
2.トマトは、1段目の花が咲くとき、既に3段目の花芽が形成されています。長段穫りでは、花の芽が飛んだり高い場所での誘引作業やトーン付が必要になったり、収穫の中頃から下段の茎の取り回しなど多大な労力が必要となります。 |
また、長年の経験と技術力が必要となります。今回当社の低段密植栽培では農家の方々が楽に作業できる様、樹高を1m~1.2m程度に抑えた3段穫りの低段密植栽培を開発しました。また、年3作とし生産の流れを年3回実践することでトマト栽培をより習熟して頂く事が出来ます。
3.灌水は、トマトの樹種や気候などによって異なりますが、当社では新開発の日射式灌水コントローラーでその日の天候(日射量の多少)によって晴天時には灌水回数を増やし雨天・曇天時には灌水回数を抑えて潅水量を増減しますので、追加灌水など心配することなく灌水出来ます。また、定時灌水と日射灌水を組み合わせて使用出来るメリットもあります。また、この栽培方法では隔離栽培で培土の含水量を自在にコントロールできるため灌水量を抑えることで、糖度の高いトマトを栽培することが出来るという利点があります。 4.鉢の直径が15cmで鉢部分の側面全体にスリットがあり底面が網目になった縦3個×横2列の空中ポットレストレー15cmを用いて低段密植栽培を行います。1ポット当たりの容積は約1.7リットルで、ポットの底が地面からの高さが35mmとなり隔離栽培出来るので、連作障害や土壌障害が起こりません。簡単に原状回復が出来ます。このため、水稲用育苗ハウスを使用しない時期に簡単にトマト栽培を行うことが出来るため、ハウスを有効活用出来ます。 5.播種について、隔離栽培出来るので樹勢対策のための接ぎ木苗を必要としません。従って種子を播種した苗を定植します。空中ポットレストレー7cm24連結トレー(1鉢209cc)に直接播種します。この場合、鉢上げ作業は必要有りません。なお、2作目以降の育苗については、本圃の収穫と平行して行われ、本圃の作付け終了後に定植を行い本圃の入れ替えを行います。 6.1段目の花の開花を確認してから、本圃である空中ポットレストレー15cmトレーに通路側へ花芽を向けて定植します。これは、トマトの1段目の花が開花した時点で3段目までの花芽が形成されているためです。 7.本圃用の培土には、コーティング複合肥料・赤玉・ピートモス・海藻・パーライト・燻灰・ゼオライト・苦土石灰外微量要素などトマトの栽培期間中に必要とする肥料分を含んでいるため、生産者様は灌水の管理を行うだけで栽培出来ます。 8.空中ポットレストレー15cmを並べ、5m間隔にトレーの両脇に支柱を立て、高さ1m20cmに枕木パイプを取り付け、ワイヤーを張り麻縄をつり下げます。この麻縄にトマトを誘引すれば非常に簡単、安価で且つ、低所で作業できるため女性や高齢者の方による作業も用意になります。このように低段密植栽培を行うことでトマト専用の大規模ハウスを必要とせず、高さ3.5m程度の一般ハウスの活用範囲が非常に広がります。 |
9.当社では空中ポットレストレー15cm6連結の各ポットにそれぞれ灌水が出来る間隔でアナを開けた15cm専用灌水チューブを開発しました。チューブの下面両側に穴が開いているので、各ポット2列に対して1本敷設すればよく、作業効率が良くなります。
10.当社では、目詰まり防止のために不織布製の簡易フィルターを開発しました。この簡易灌水フィルターを使用すると「ろ過器」を設置しても通り抜ける細かいゴミや鉄さびなどもフィルターにとらえることが出来ます。簡易灌水フィルターは、エバーフロー・キリコ・キリコRの3種類のチューブ継手等に対応しています。 11.なお、現在化学肥料を使用しない有機栽培の試験も併行して始めております。この成果についても是非ご期待下さい。 |
株式会社阪中緑化資材