えん麦・らい小麦とイタリアンライグラスの混播栽培
イタリアンライグラスは、青刈り用、サイレージ、乾草に適し、多収で嗜好性のよい秋まき牧草として多く利用されている。 ただし、出穂期以降は倒伏しやすい、また低温期の生育が遅いため、播種期が遅れると収量が減少しやすいなどの欠点もある。 そこで、低温期の生育がよく、倒伏に強いえん麦やらい小麦との混播や早生種と晩成種の混播種により、単位面積当たりの収量を上げることを狙う。 |
年内どり(えん麦とイタリアンライグラスの混播栽培)
耐倒伏性・耐寒性が強い、らい小麦「ライスター」との組み合わせにより、イタリアンライグラス倒伏や冬枯れの防止効果が期待できる。翌春イタリアンライグラスの出穂に合わせて収穫(4~5月)する。また、二番草としてその後1ヵ月ほどで再生したイタリアンライグラスを収穫することも可能。
●播種量(10a当たり)
らい小麦「ライスター」4kg+イタリアンライグラス「ワセホープ」3kg
●播種期
8月下旬~9月
晩秋まき(らい小麦とイタリアンライグラスの混播栽培)
耐倒伏性・耐寒性が強い、らい小麦「ライスター」との組み合わせにより、イタリアンライグラス倒伏や冬枯れの防止効果が期待できる。翌春イタリアンライグラスの出穂に合わせて収穫(4~5月)する。また、二番草としてその後1ヵ月ほどで再生したイタリアンライグラスを収穫することも可能。
●播種量(10a当たり)
らい小麦「ライスター」4kg+イタリアンライグラス「ワセホープ」3kg
●播種期
10月~11月
イタリアンライグラスの早生と晩成品種の混播
春の萌芽や出穂の早い早生種(2倍体)と収量の多い晩成種(4倍体)を組み合わせることにより、収穫適期の幅を拡げ、収量のアップを図る。
●播種量(10a当たり)
ワセホープ1.5kg+タチサカエ2kg
●播種期
9月中旬~10月(播種が遅れる場合には播種量をそれぞれ20%程度増量する)