栽培スキルアップ
■タネまき
一般平坦地では4月上旬を目安に行います。ポリポットにまいて加温育苗器などを用い、25~30℃を維持するとスムーズに発芽します。
■元肥
10㎡当たり堆肥20kg、成分量でチッソ100~120g、リン酸150~200g、カリ100~120gを基本に施します。強勢の「ほっこり133」「夢味」「ロロン」は基本より2割ほど減らします。
■定植
12cmポットなら本葉が3~4枚開いたころが定植適期です。定植後1週間ほどは、こまめに水をやり活着を促します。
■仕立て方
カボチャは、親づるの本葉5~6枚を残して摘芯し、そろった2本の子づる(バターナッツは3本)を残します。着果節位までの側芽は摘み取り、それ以降は放任します。
ズッキーニは、生育が進むと倒れてくるので、支柱に適宜誘引します。
ズッキーニは、生育が進むと倒れてくるので、支柱に適宜誘引します。
■着果節位
株元から10節前後の雌花に着果させましょう。「ほっこり姫」は6節前後から連続着果させます。
■追肥
カボチャは、果実がこぶし大になるころに、10㎡当たりチッソ成分で30gの追肥を行います。
ズッキーニは、収穫が始まったら1週間に1回、前述の量の追肥を施します。
ズッキーニは、収穫が始まったら1週間に1回、前述の量の追肥を施します。
■収穫の目安とキュアリング
カボチャは、受粉後45~50日で収穫します。10日ほど追熟させると甘みが増し、おいしいカボチャになります。なお、「バターナッツ」は受粉後30~40日ごろ果皮色が黄褐色になってから収穫します。ズッキーニは果長20cmくらいで収穫します。
●カボチャ耕種基準
畝幅(cm) | 250(日本種) | 条数(条) | 1 | 株間(cm) | 75 |
---|---|---|---|---|---|
270(西洋種) |
※表示の耕種基準は目安としてご利用ください。
栽培Q&A
Q:目で見てわかるカボチャの収穫タイミングを教えてください。
A:果梗部のコルク化の状態で判断します。
縦方向だけでなく、横方向のコルクが現れた段階になってから収穫しましょう。でんぷんが溜まりきるのがこのタイミングです。
【ブリーダーからプレゼンテーション!】
■直売所出荷の方に
直売所でリピータを獲得するためには、量販店で並んでいるカボチャとは一線を画す魅力が必要です。「ロロン」は甘みが強く、ホクホク滑らかな口当たり。まさにプレミアムなおいしさで、「また食べたい!」と感じていただけると自負しております。見た目もラグビーボール形で目を引きます。ボールスタンドなどに置いてプレミアム感を演出して販売してみましょう。
栗のようなホクホク感の強い食感がお好みの方には、「ほっこり133」「夢味」がおすすめです。「ほっこり133」は、市場のプロの間でもそのおいしさに定評があります。また、貯蔵性にすぐれる「夢味」を用いれば、一般的なカボチャが品薄になってくるころまで、ホクホクおいしいカボチャを出荷できます。
栗のようなホクホク感の強い食感がお好みの方には、「ほっこり133」「夢味」がおすすめです。「ほっこり133」は、市場のプロの間でもそのおいしさに定評があります。また、貯蔵性にすぐれる「夢味」を用いれば、一般的なカボチャが品薄になってくるころまで、ホクホクおいしいカボチャを出荷できます。
■自家菜園の方に
かわいいミニカボチャ「ほっこり姫」は自家菜園でおすすめです。一度に食べきれるサイズで便利なだけでなく、小さな果実にギュッと凝縮されたような、甘く濃厚なおいしさが楽しめます。
人気上昇中のズッキーニもイチオシです。定番のイタリアンだけでなく、野菜カレーなどにもぴったりです。株は大きくなりますが、つるはほとんど伸びないので、普通のカボチャより省スペースで栽培できます。草勢が強くたくさんとれる緑皮種「ダイナー」と、美しい黄皮種「オーラム」があります。
人気上昇中のズッキーニもイチオシです。定番のイタリアンだけでなく、野菜カレーなどにもぴったりです。株は大きくなりますが、つるはほとんど伸びないので、普通のカボチャより省スペースで栽培できます。草勢が強くたくさんとれる緑皮種「ダイナー」と、美しい黄皮種「オーラム」があります。
■料理人への提案には
一味違うカボチャスープを目指すなら、「バターナッツ」がおすすめです。収穫してから2カ月ほど十分追熟させて利用すると、普通のカボチャにはないクリーミーで甘みの強いスープが楽しめます。
カボチャを使ったお菓子作りにはプレミアムカボチャ「ロロン」が最適。肉質が非常に滑らかで雑味も少ないので、繊細な食感や風味が求められるお菓子作りにも適します。
カボチャを使ったお菓子作りにはプレミアムカボチャ「ロロン」が最適。肉質が非常に滑らかで雑味も少ないので、繊細な食感や風味が求められるお菓子作りにも適します。
【よくある失敗】
~うどんこ病~
うどんこ病は必ずといってよいほど発生し、本病により葉が枯れ上がると果実が日焼けしてしまいます。着果させたい雌花が咲く直前と追肥のタイミングで、薬剤防除をおすすめします。
【資材の活用】
~「シンエツマット」できれいな果実を収穫~
地面に接している面がカサブタ状になることがあります。受粉から1カ月ほど経った果実の下に、「シンエツマット」を設置すると果実の外観がよくなります。