
栽培スキルアップ
■圃場の準備
播種と同時に畑を準備します。標準の元肥は、10㎡当たり成分量でチッソ・リン酸・カリ=300g・350g・300g、堆肥が約20kgです。畝立て後は、黒のポリマルチで被覆します。苗を購入する場合でも、植え付ける1週間前にはマルチングを終了し、地温確保に務める必要があります。
■整枝・摘芯

まずは力強い主枝に仕上げることを心掛け、初期の収穫量を左右する側枝を順調に発生させましょう。
収穫開始は、定植の約1カ月後を目安とするので、下位5節の雌花と子づるの除去は必須です。さらに7節まで助教すれば、果実が順調に肥大するために必要な葉枚数まで生育が進んでから、収穫を始めることができます。
なお主枝は、本葉25枚までで必ず摘芯し、冗談まで側枝の発生を促してください。
■追肥・潅水
最初のキュウリを1本収穫したら追肥を初めますが、粒状肥料の場合には必ず潅水とセットで行い、肥料を溶かすことが重要です。あとは継続して1週間に1回のペースで、1株当たり速効性の肥料を軽くひと握り程度施します。ただし、1株から2~4本の収穫が続くような時期は、4、5日おきに追肥してください。
また、薄めの液肥を潅水代わりに与える場合は、2、3日に1回の割合で施してください。
また、薄めの液肥を潅水代わりに与える場合は、2、3日に1回の割合で施してください。
■定植

地温が低いと根の活着が悪くなり、その後の生育遅延や病害の発生助長など悪影響をもたらすので注意が必要です。
●キュウリ(育苗)耕種基準
畝幅(cm) | 270 |
---|---|
条数(条) | 2 |
株間(cm) | 60 |
※表示の耕種基準は目安としてご利用ください。
栽培Q&A
Q:どの台木を使えばよいか教えてください。
A:

また「グリップ」は、自根栽培のようにブルームの出る台木で、キュウリ本来の風味を味わうにはおすすめです。
【ブリーダーからプレゼンテーション!】
■直売所出荷の方に

両品種とも長期栽培に適しているので、5月上旬定植から使えますが、今年はこれらを作型別に使い分け、さらなる出荷期間の拡大と品質のよいキュウリの長期出荷をねらってみてはいかがでしょう。5月上旬からの定植には低温期にも枝伸びのよい「Vシャイン」、6月下旬以降の定植には盛夏期にも枝が伸びる「Vアーチ」をお使いください。このように2つの作型を設けることで、比較的店頭に並ぶキュウリが少なくなりやすい、7月中旬までと8月20日以降にも、安定してキュウリを出荷できるようになります。
■自家菜園の方に

■プランター栽培に挑戦!

短節間で小葉の「Vシャイン」「Vアーチ」を、側枝、孫枝ともにすえて1葉で摘芯すれば、比較的コンパクトに栽培できます。
少ない根圏への対応策として、果実を10~15cmのミニサイズで収穫すればキュウリへの負担が少なくでき、菜園ならではの皮のやわらかいサクサクキュウリを楽しめます。
【よくある失敗】
~曲がり果~

小さい段階で着果を摘果し、草勢の回復を図ったうえで、灌水量や追肥の回数を増やすことが大切になります。
【資材の活用】
盛夏期を乗り切る有効資材

キュウリでは、7~10日間隔で2~3回程度の葉面散布を行うとしおれ防止に効果がり、入梅後から定期的に施用し、夏本番を迎えるようにしてください。
※トレハロース:動物用・微生物などに含まれる天然糖質。保水力が高く、食品や化粧品など多様に利用されている。