糸状菌の一種で、鞭毛菌類に属す、絶対寄生菌。空気伝染する。晩春多湿期、初秋多雨期~冬期が発病適期(夜間温度が8~16℃で多発傾向)。
・過度の密植を避ける。
・チッ素過多(外派の過繁茂による過湿)を避ける。
・登録薬剤の予防散布。育苗期からの予防がポイント。
葉柄のべと
|
糸状菌の一種で、子嚢菌類に属する。土壌伝染。
土中で越冬した菌核が、春秋2回、発芽して子嚢盤を形成。子嚢盤からの子嚢胞子が、雨滴(泥はね)、風などで飛散。子嚢胞子が茎葉上で発芽し感染、病斑を形成する。
・多発ほ場での連作は避ける。
・羅病残渣はほ場から出す。
・登録薬剤の予防散布。生育初期の予防散布が重要。 |
糸状菌の一種で、絶対寄生菌。土壌伝染。根にこぶを形成。こぶ内で形成された休眠胞子が、こぶの腐敗と共に土壌中に分散。休眠胞子が土壌中で発芽。第一次、第二次遊走子を経て、根の皮層へ侵入、増殖。多数の休眠胞子を形成。感染した組織は肥大して巨大なこぶを形成する。
・連作回避。
・ほ場排水性の向上。
・石灰資材等による土壌酸度の矯正。
・羅病株のほ場からの持ち出し。
・登録薬剤による土壌消毒、防除。
・根こぶ病に強い品種の選択。 |
窒素の過剰吸収によるポリフェノール物質の蓄積によるとされる生理障害。
窒素の過剰施用が主因。
近年、冷涼地などでの春どり、盛夏どり作型で顕著。
生育中後期の窒素肥効過多を抑えることで発症の回避は容易。
・追肥量を抑える
1回の追肥量を、25%~50%減とする。量的に不足する場合は、ナタネ糟肥等で増量。
・追肥時期の是正
追肥の効果的なタイミングは、定植後14日目。基本的には21日目以降の追肥は不要。これ以降の追肥は、天候、生育(ほ場での葉色)を見て、必要があれば(少量抑制で)施用。
・元肥量の構成を考える。
LPコート肥等の被覆肥で、追肥の省略を考える場合は、溶出量が過剰(珠締まり期まで潤沢に窒素肥効が続くような状態)とならないよう、適正量に減量する。
|