レタスの育苗と定植までの管理
レタス栽培での育苗は、栽培結果の良否に与える影響が大きく、抽たい・変形球・病気の要因となります。そのため、育苗技術の向上で様々な課題を克服することができます。
本編では「スライド式播種(はしゅ)器」での育苗方法をご紹介します。各産地での気象条件・風土に合った育苗技術を確立するための参考になれば幸いです。
本編では「スライド式播種(はしゅ)器」での育苗方法をご紹介します。各産地での気象条件・風土に合った育苗技術を確立するための参考になれば幸いです。
1)準備
項 目 | 内 容 | 目 的 |
種 子 | コート種子 | 高温休眠打破、低温不発芽対策 |
培 土 | 信頼のおける培土(※1) | 早期定植 |
覆 土 | ふるいにかけた細かいピートモス・バーミキュライト | 揃い・発芽率 |
水 | 水道水 | 不発芽・病気予防 |
トレー・育苗箱 | 消毒済み(ケミクロンG・イチバン等で消毒) | 病気予防 |
かん水用具等 | プラスチック製トロ舟・霧状散水器 | 不揃い・土はね |
他、穴空け器・スコップ・ならし板・移植こて・新聞紙・寒玲紗・てみ |
※1:当社の試験ではレタス専用土が最適です。
2)作業
3)発芽適温と育苗
時 期 | 発芽適温 | 育苗日数 | 定植時の葉数(本葉) | 定植時の苗の大きさ |
春 | 15~20℃ | 25~30日 | 3~4枚 | 中 苗 |
夏 秋 | 20~25℃ | 12~18日 | 2~3枚 | 少 苗 |
冬 | 10~20℃ | 30~40日 | 4~5枚 | 大 苗 |
4)管理の注意事項
①適正温度を保つために、夏は寒冷紗等で温度を下げ、冬はヒーター等で加温する。
②多湿は病気の原因となる。育苗施設の換気に注意する。
③かん水は底面かん水(ドブ浸け)が理想。上部かん水は生育ムラ・病気の原因ともなる。
④害虫はフェロモントラップ等で捕虫する。
⑤ガッチリした苗を適期に定植するために、徒長苗 老化苗にしない。
②多湿は病気の原因となる。育苗施設の換気に注意する。
③かん水は底面かん水(ドブ浸け)が理想。上部かん水は生育ムラ・病気の原因ともなる。
④害虫はフェロモントラップ等で捕虫する。
⑤ガッチリした苗を適期に定植するために、徒長苗 老化苗にしない。
5)不結球
①定植直前に殺菌剤等の散布で病気の予防をする。
②ドブ浸けかん水をしてから植える。
③黄色苗・徒長苗・病気苗は植えない。
④苗の大きさを揃えて植える。
⑤定植後、かん水等で活着を良くし、本圃で黄色化させない。
②ドブ浸けかん水をしてから植える。
③黄色苗・徒長苗・病気苗は植えない。
④苗の大きさを揃えて植える。
⑤定植後、かん水等で活着を良くし、本圃で黄色化させない。